2021 1119 便利な生活が欲深くさせ堕落させる

※多少の独断と偏見はありますが、ご了承ください。

はじめに

　年々様々な物が生み出され、便利な生活になっています。例えば、家でしか電話できなかったものがどこでも通じるようになったり、ほうきではいていたものが吸い込むようになったり、歩いたり走っていたものが車などで行けるようになったり、数をあげればきりがありません。そのようなものがあるから人は幸福になり、雇用が生まれ、経済も回っていくかもしれませんが、その便利さは人の為になるものばかりではありません。むしろその便利さは人を欲深くさせ、堕落させるものだと思います。
　今回は、便利な生活が欲深くさせることについて解説していきます。

■　幸福になっているはずなのにそう思えないのは？　■

　・　人間の欲は果てしない

　人間の歴史を見てみましょう。人間は時がたつにつれて幸福になっています。昔は戦争などもあり、苦しい時代でした。食うのも困る時代です。個人で何かを所有するというものがそんなになかったでしょう。様々な技術が発達し、人々の生活は豊かになっていきます。今では、誰でも好きな服やアクセサリーなどを身に着け、携帯電話を持つのも当たり前です。昔は今のこんな生活は想像できなかったでしょう。でも今の人を見ると、幸福とはいいきれません。好きな物を食べれて、好きな動画を見たり、好きな情報を好きなだけ手に入れるこんな時代でも自殺者は絶えません。なぜでしょうか？　そう、人の欲は果てしないからです。スマホを持てば、電話やネットするだけに満足せずにゲームもしようと考えます。新しい機種が出れば、それが欲しいと思います。ＰＣや車などもそうです。よりスペックの高い物を欲しがります。いくら今それに満足していても、その満足を超えるものが世に出るので他の人が買って所有します。その情報聞き、欲しくなります。そんな感じで、より新しいものを欲しがるというのはこの後も消えないでしょう。欲が大きくなると小さなものでは満たされません。満たすためにそんなに必要ではないものまで求めるようになります。いずれ欲で自分が押しつぶされるようになるのです。

　・　格差が幸福感を下げている

　あと、格差社会もあります。金持ちの人いれば、貧乏な人もいます。この貧乏という言い方も悪いかもしれませんが…。日本に限って言えば、今の時代は貧乏でもそれなりに生活できる人がほとんどです。住まいを持ち、朝昼晩に食べれます。ＴＶやネットも見ることもでき、携帯電話も持っている人もほとんどでしょう。今や知らない人とでも様々な交流ができます。もし借金をしても、救済する仕組みもあり、贅沢はできませんがそれなりに暮らせます。そんなふうに幸福になっているはずですが、そうはなっていません。なぜなら、人は周りを見るからです。隣の芝生は青いのです。
　いくら自分がボロアパートに住んでいてスペックの低い車だったとしても、それでも幸福感は得られます。昔と比べたらはるかによくなっています。しかし、友達や周りが新しい家を買いました。高級車を買いました。となったらどうでしょう？　幸福感が下がります。羨ましく思います。自分は馬鹿にされていると思います。嫌でも格差を感じます。お金がなくて買えないからです。今の時代、人と自分の格差を感じる情報は嫌でも入ってきます。日々この様々な格差を感じながら生きていくことになるのです。
　こういう周りから感じる格差や外部から知らされる格差が、人々の生活は便利になって幸福になっているはずなのに、そうはならないことだと思います。

◇　ＴＶは嫌でもネガティブな情報が入ってくるから見るのを控えよう　◇

　ネットは自分の知りたい情報が主に入ってきます。しかし、ＴＶでは自分の知りたくないネガティブな情報も入って来ます。その情報に踊らされます。ＴＶでは人々の不安をかきたてるような話題やニュースばかりです。映像で見るのでリアルに聞こえます。残念なことにそういう情報が一番、人々の興味をそそるようです。しかも、それに信ぴょう性があると言ったら疑問です。ＴＶは都合のいい情報しか流さないこともあるからです。
　世の中の人は、ＴＶに踊らされ洗脳されていると言っても過言でありません。ニュースはネットでも気軽に見れます。それにネットの方がＴＶでは報道されないような重要なこともしばしば載っています。ＴＶなんて視聴率目当ての都合のいい情報や映像を見せられているにすぎません。ＴＶを全く見るなとは言いませんが、特に時間の無駄にすることの多いワイドショーやニュース、台本で作ってる所詮やらせだらけのバラエティ番組は控えるようにしましょう。

◇　早い移動手段が人の欲をかきたてる　◇

　例えばです。ある情報で、欲しかったものが半額で売り出されることを知りました。売り切れるかもしません。車で急いで向かいました。
　何気ない日常生活の一コマかもしれませんが、こういうことなのです。早い移動手段をもつと、お店や施設などに時間をかけなくてもすぐ行けます。ということは、短い時間の間で様々なところに行けるということです。そしていろんな物を目にして衝動的に買うことにもなります。世の中は人に物を買わせるような仕組みです。そうやって経済を回しています。その仕組みは人の欲をかきたてます。
　早い移動手段を持つことでより欲望は強くなります。生活は便利になり人々は幸福になっているはずなのに、心は貧しくなっているものはこういうことです。コスパを考えて燃費のいい車を買うとか、作業や効率の為にスペックのいいＰＣを買うとかならまだいいです。ブランド品購入とか、無駄に高い店を利用するとか、虚栄心的なもので欲望を叶える人が多いです。そういう人は更に欲望を増大させるでしょう。欲は周りが見えなくなります。
　車など早い移動手段に慣れている人は、買い物など遠くのスーパーに歩いて行ったり、時には散歩などをしてみましょう。気晴らしになり運動にもなります。急ぐことが当たり前にみたいになって、それがストレスになっていることに気づかないのです。急いでもいいことなんてそんなないです。人生マイペースに生きましょう。

◇　便利な生活が体を動かなくさせ、考えなくさせ、人を欲深くさせる　◇

　例えば、夜中の１時にお菓子を食べたくなったとします。でもスーパーは閉まっています。でもコンビニは開いています。多少高くても買います。

　こういうことです。ちょっと前にも書きましたが、世の中はお金を使わせるようにできています。出かけるときは大抵みんな現金や電子マネーを持っています。買う気なかったのに欲しくなり衝動的に買います。こういうことがほぼ毎日起きているでしょう。こういう行き当たりばったりの感情に流されるままの行為が、欲深い人間に育っていくのです。それは物欲だけじゃないです。人間関係や日頃の行いにも影響してきます。イライラしやすくなったり、怒るようになったり、周りが見えなくなる人も多いです。元々そういう人間じゃなかったのに、社会が欲深い卑しい人間を育てているのです。それに、便利な生活は人を動かなくさせ、考えなくさせます。むしろ便利なものはそういう目的で作られる面もあるからです。
　便利な物を全否定しませんが、便利な物に頼らない生活、割り切った生活をするように心がけましょう。

　まとめ

　便利さは堕落させ欲深くさせることも多い。

　年々人々の生活は豊かになり幸福になっているはずなのに自殺者が絶えない。それは、人の欲望は果てしないから。格差社会や情報過多のせいもある。

　ＴＶはネガティブな情報が多い。知りたい情報をコントロールできやすいネットの情報を主に使おう。

　世の中は金を使わせようとしている。さらに、早い移動手段持つことにより、より無駄遣いをさせる。急いでもさほどいいことはない。焦ってストレスになりやすい。時折ゆったりと行動することも人生には必要。

　社会が国民を欲深い人間に育てている。どこを見てもお金を使わせるような仕組みになっていることから言えよう。それは、人を欲深くさせ、金が第一だと洗脳し、いやしい人間にしている。欲深い周りの見えない人間にならないためにも、便利なものに依存しない生活をを心がけよう。元々この世は大地しかなかったのだから。

　でわ。